斉藤由貴 BEST

1985年は「卒業」という曲が3つ同時にランクインした.菊池桃子の「卒業 graduation」,斉藤由貴の「卒業」,最後が,尾崎豊の「卒業」である.当時はいわゆる歌のベストテン番組が全盛時代で,どの曲が上に来るのか楽しみにしていたものだ.当時,中学生の私はもちろん菊池桃子の「卒業」が一番好きで,尾崎豊の曲なんか聞いても何がいいかわからなかった.斉藤由貴も,好きだった(と思う).ただ,歌としてはこちらの方が歌詞を含めよく覚えていて,卒業式になるとこの歌のフレーズを思い出したものだ.

制服の胸のボタンを 下級生達にねだられ
頭をかきながら 照れるのね
ほんとうは嬉しいくせして

今から考えるとすごくいい歌詞だと思うが,当時の幼い私にはもう一つこの良さはわかっていなかっただろう.
改めて,今,シングル板のジャケットを見ると,当時人気があったのも理解できる.セーラー服姿が似合う人と言えば,私は工藤夕貴なのだけど,(当時のマイコンBasicマガジンの裏表紙に載っていた日立のパソコン「MB-H1」の雑誌広告の印象.年もほぼ同じだし.)このひとのセーラー服姿もすごい.今の高校生の線の細い感じとはまた違ったかわいさがある.「悲しみよこんにちわ」の写真は,ちょっと,倉木麻衣っぽい感じがする.ポニーテールのような髪型も少し似ているような.でも髪の毛が黒い斉藤由貴の方が好きかな?
歌は様々な人が担当しているが,やはり斉藤由貴と言えば,筒見京平の「情熱」「卒業」と玉置浩二の「悲しみよこんにちわ」かな?ささやくようなウィスパーボイスが独特.

Myこれ!クション 斉藤由貴BEST

Myこれ!クション 斉藤由貴BEST

ここに上げた二人とも,ちょっとホワーっとした感じで,インタビューなどがあっても要領を得ない答えが多かった.はきはきとしたというのにはほど遠かったと思う.そういうタイプの人が(少なくとも当時は)好きだったようだ.