テレビなどを見ていたが，どうもグレーな部分，まだはっきりしない部分が多すぎて，けっきょくようわからん．粉飾決算についてもニュースをよく読むと，単に元社員が証言していて，特捜が捜査している段階だ．テレビもこの疑惑自体に対してはまだ細かいことがいえないようで，結局，ライブドアショックという証券市場の混乱や，ライブドアが資金を得てきた手法についての解説が主のようだ．
株式を分割して株価をつりあげた，本業はなにもなく，虚業だとか．たしかにライブドア自体がIT事業として具体的に何したのよ．っていうと，特に何もないような気がする．しかし，マイクロソフトだって，MS-DOSの時代から技術を買って，そこを起点として開発をしているだけだ．IT企業は社内的に技術を蓄積することではなくて，技術に対してアンテナをはって，将来のびそうな技術（あるいはサービス）をできる限り早く抑えることが重要だと思う．それは，まさにライブドアがやっていたことではないか．ただ，ライブドアはあれもこれも手を出しすぎて中途半端になっていたような気がする．もうすこし事業を選択して，集中的な投資によりシェアをとることを考える必要があったように思う．
まぁ，堀江氏の失敗の原因は結局，テレビメディアを敵に回したって事ではないだろうか．また，プロ野球などという旧態依然とした世界に割り込みすぎた．そこでいらない反感を買った．それが堀江氏のスタイルなのかもしれないが，無理をしすぎたのだろう．残念だが，堀江氏は一戦から身を引いてライブドアという企業を存続させることに注力すべきではないだろうか．
