Three Sources

ライブドア事件の粉飾の内容がまた明らかになってきた.それは以下の3つのルート.

  1. 自社株売却益のサイト収入への付け替え
  2. 自社株売却益の売り上げ計上
  3. 傘下会社の預金の付け替え

上二つは自社株を売却した利益を売上にしていたという.なぜこんなことができるのかわからないが・・・.
最終的な利益,つまり税引き前の利益はこのような粉飾をしても変わらない.しかし,会計制度上,本来の業務による利益とそうでない株式などの売却益は分けて記載しないといけない.これを操作すれば,売上総利益を高く見せることができ,本業で儲けているように偽ることができる.
ライブドアは実は本業では余り儲かっていなかったというのは,よくよく考えれば想像できる.サイトの広告収入がそれほどもうかるはずがない.プロ野球参入などでずいぶん無理をして,自分の会社が安定的に儲かっているように見せかけたかったのだろう.でも,儲かっているのは安定的な収入によるものではなく,一時的な株式売却益だった,ということだ.
一番最後はもっと不可解だ.傘下会社2社の預金などを、自社の売り上げに付け替えていたという.預金というのは,資産勘定である.単純に,子会社の預金(資産)を減らして,親会社の資産を増やしてしても,これは売上の付け替えにはならない.むしろ逆だ.売上を行うためには商品という資産が必要である.よって架空の商品を介在させることで,操作をしていたのだろうか?
しかし,子会社に売上を上げても意味はないのではないか?とすると・・・?