natural filtering

地酒研でアニメ関係の3D動画を生成する際に使用可能な支援ツールの研究をされている人の話を聞く.声優さんが台詞を録音されるスタジオの話や某アニメの話などいろいろ楽しい話を聞かせてもらった.皮肉なことに,この大学にはアニメの好きな人が山のようにいるのに,このようなアニメの研究をしている人は,アニメをほとんど見ない人だった.まぁ,いまは相当見ていると思うけれど.
FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDRENのような3Dアニメを見ていると,慣れ親しんだセルアニメーションというのは,さまざまなお約束の文法を,私たちが自然に受け入れていることがわかる.3Dアニメーションはより「リアル」にもかかわらずに,それに奇妙な気持ち悪さを感じるのは,それをアニメの文法で見ずに,普通の映画としてみようとしているからだろう.だから,リアルでないちょっとしたことに,気を奪われてしまう.普通のセルアニメーションだったら,そんなレベルのことなんて気にしていたら見られるようなものじゃないのに.
物のCGはかなりリアル.岩や水などの自然の物,服や機械などの人工物など.しかし,人間の表情や,あまりに人間離れしすぎた格闘シーンはなにかすこし引いてしまう.そこをより自然に持って行くべきなのだろうか?しかし,それでは架空の世界に物語を作るという意味が薄れてしまうような気がする.それでは単なるCG技術のひけらかしではないか.