Fearless Change

リンダ・ライジングさんのキーノートセッション。組織改革のための「パターン」についてのもっとも基本的なパターンである「エヴァンジェリスト」(伝道師)に関する説明があった。詳しい内容は他の方の日記を参照。
いくつか面白かった点。心理学者によると、論理的な人間は感情によって先に結論を出してから、それに合う論理を構築するという。だから、組織を変えようとして、理屈を並び立ててもダメ。人間はそう簡単に変われない。大切なことは、人に助けを受けること。自分の手柄を主張しない。優れているのは自分ではなく、アイデアのほう。そして、反対意見に敬意を払うことが必要。そこにも学びはあるはず。
確かにその通りだと思う。そもそも、論理的に話をすることは、不可能。なぜなら未来のこと、つまり不確実なことに対して、確実な結論を導き出すこと自体が論理的ではない。つまり、あたりまえのことしか論理的な話などは不可能である。よって、これからやることに対してなにかことを起こそうとするときに、論理的に話をすることはできないし、意味がない。結局、その何か新しいことをするときに人が行動をおこすのは、それに心を引きつけられるかどうかという、きわめて感情的な要因に過ぎない。リンダさんはまわりをファンにすればよいと言っていたが、きっとそういう方法しかないと思う。
ところで、これも「パターンランゲージ」らしい。一種のノウハウ、ちょっと悪いいい方をするとマニュアル的なものをいっているのだろうか?それとも単なるランゲージ=語彙をいっているのだろうか?この内容からすると前者のような気がする。それはそれでいいのだけど。