Kokia 2days

今週末はKOKIAのコンサートに行っていました。私にとっては、ずっと座っていたり、一緒に歌うこともなく、ただ受け身なコンサートというのは初めてでした。まるで、クラシックのコンサートのようです。いつもみたいに轟音で耳が痛くならなかったのはよかったです。


KOKIAさんの歌のテーマは「別離と再生」だと、私は思います。言い換えると、「死と生」かな?だから、正直に言うと、私にはつらい部分もあります。私のように毎日をダラダラ生きている人たちにカツをいれてきます。

すべての人々が一生懸命に生きる
姿そのものが愛で
生きているから心打たれる

今回のコンサートでは歌われませんでしたが、私が好きな「命の光」の歌詞です。

こういう歌って、たぶん、若い頃の私なら受け付けていなかったでしょう。例えば、

愛と平和の歌が あなたの心に響くように
繰り返し歌うよ 愛の歌を歌うよ

愛と平和の歌が この世界を明るく照らすよう
繰り返し歌うよ 愛の歌を歌うよ

この世の中にあふれる 芸術家たちが叫んでいる
愛と平和と音楽はいつだって 誰かの幸せ 願ってきたから

こんな歌は、嫌いでした。だから、なんなのか?偽善ではないか?そんなことで社会は変わるものか!くだらない。陳腐な表現、安易な内容、自己満足、おためごかし、人畜無害・・・。
でも、今の私は、少しだけかもしれませんが、共感できるようになったかもしれません。こういう直接的な歌を歌うことが、どれだけ勇気が必要なことか。


逆に、彼女の歌のテーマにならないものは、例えば、性的なニュアンスやモラルに反する表現でしょうか。だから、みんなから天使と言われるのでしょう。でも、そのイメージは彼女にとって重荷になっているような気もします。


さらに、コンサートの二日目に、震災の後、歌えなくなりそうになったことを告白されていました。それは、まわりからの大きなプレッシャーがあったからではないでしょうか?きっと、KOKIAならみんなを勇気づける素晴らしい歌を歌ってくれるはずだ、そういう期待を受けて、きつくなったのでしょう。


だから、私は、もっとゆっくりして欲しいです。肩の力を抜いて。もっとダラダラして欲しいw


コンサートで一番好きだったのは、「ぬくもり」という曲です。

「愛がきこえる」という表現がいいです。有名な「ありがとう」という曲はとても感情的(情動的)でしたが、「ぬくもり」はもっと穏やかでかつ、スケールが大きいように思います。
新曲になる「moment」はもう歌詞が歌からあふれているような、そんな感じさえします。もはやラップじゃねえか、と少しだけ思いました。そして、ただただ、圧巻でした。

moment

moment

でも、いつかはコンサートで「so much love for you」みたいな歌も歌って欲しいです。