ボリビア入国

朝食に行くと、なんと、日本人と中国人だらけ。東洋系以外の人は数えるほどしかいない。お客の数にスタッフが足りていない。リマの空港へ出発すると、空港は昨日と違って人だらけ。LAN航空でボリビアの首都ラパスへ。ほとんどは現地客のようで、さっきの東洋人たちはペルーの国内観光のようだ。

飛行機はやはり遅れる。時間があったので、インカコーラなる飲み物を買ってみる。なぜ、これをコーラと呼ぶのかわからない。明らかにコーラとは違う味だ。まずくはないが。

飛行機へバスで移動する。飛行機のタラップを上る途中で、日本人のバックパッカーらしい学生さんらしい人にあう。「日本人ツアーが来ているけど、これって高いらしいよ」といっていたので、ツアーの値段を教えてあげたら、驚いていた。彼らもウユニ塩湖をめざしているが、準備不足で困っているらしい。彼らとはスクレの空港で別れたきり、それ以上会うことはなかった。

ラパスに到着し、空港に降りると、それまでの空港とは異なりとても小さな規模であることがわかる。これがペルーとボリビアの国力の差かもしれない。機内から少し見えていたのだが、バスに乗ると空港付近の街の様子がよくわかる。赤いレンガで作られた埃っぽい町並みは、全く異なる国に来た実感を得た。廃墟のような建物や落書きだらけの建物が点在し、道はクルマだらけ。とくに車は日本車の中古車だらけである。車を見ているだけでも楽しい。iphonegpsを利用した高度計を見ると4000m近い。鼓動が早くなっているのを感じる。バスは、川沿いをゆっくりと降りていく。途中、ラパスの町並みが見える所で停車。谷底から頂上付近までびっしりと家が並んでいる。谷にいくほどお金持ちが住んでいるらしい。

昼食は市内の「LA COSONA」というレストラン。とても綺麗な所で、「リャマの肉」のステーキを食べる。鹿肉に近く、脂身が全くないヘルシーな肉だ。美味しい。添乗員さんからアルコールは控えたほうが良いとの忠告を受ける。

その後、サンフランシスコ・バジリカ教会や政府の建物が集まっているムリーニョ広場を見学した後、ホテルへ。広場では国旗を下ろす儀式を見学した。黒いリボンが付いており、ボリビア内陸国になってしまったというチリとの太平洋戦争に関連するものだという。南米の複雑な歴史を知る。

夕食はチキンをゆでたような素朴な味のもの。生野菜は食べないほうがよいということで、サラダバーも控えた。ホテルは昨日も今日もとても快適。南米はホテル事情が悪いとは聞いていたが、首都はさすがにそんなことはないようだ。
ホテルでiphoneの高度計を動かすと、見たこともない数字に。でも、このホテルは谷にあるので、ラパスでも最も低い位置にある。

とてもつかれていたので、そのまま、寝てしまう。