My Life 徳永英明

試聴で気に入ったので,買った曲.

ときには負けていいのだと
心に言えずに生きていた

それが僕の生きる道だからときめて
ずっと駆けてきた

生きる上での辛さを受容できないでいたけれど,ようやくそれに距離をおけるようになった,という感じだろうか.それまでの歌が自分の大切な人への歌なのに比べて,今回の歌は自分に真正面から向き合ったものになっている.
青年の若々しさと希望が溢れた歌というわけではなく,いろいろな経験を積んだ大人が自分の人生を振り返ったような歌.おそらく今の音楽シーンでは売れなさそうだが,私の心をかなり動かせてくれた.
徳永さんは昔のハイトーンボイスから,ずいぶんブルージーな歌い方になった.それがこの愁いを含んだこの歌にすごくあっている.病気の影響もあるかもしれない.そのせいかamazonなどの感想を見ると,もう終わった的なことを書いている人もいるが,私はいまの方がこの年になるとむしろ好きかもしれない.

My Life(初回)(DVD付)

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