宮古市

山田線で宮古市へ。意外と人が乗っていた。学生の頃はバイクか、バスだったので、初めて鉄道に乗った。なかなか綺麗な車窓が続く路線であるが、とにかく、本数が少なく使えない。トロッコ列車など、観光化をすすめるのもいいと思うのだが。
宮古市ではまず、「たらふく」というラーメン屋さんに。言い方は少し悪いかもしれないが、「チキンラーメン」のような縮れ方の麺に、あっさりだがしっかりした出汁が感じられるスープ。うまい。比較的混んでいた。ここも被災して、復旧が大変だったらしい。
歩いて、海の方へ。テレビで見た宮古市庁舎、歩道橋、魚市場を見る。道の駅は壊滅。タラソテラピーに一度は行ってみたかったが。
その後、三陸鉄道で田老へ。三陸鉄道宮古駅は、様々な人のメッセージに飾られていた。大変厳しい状況のなか、人との繋がりでそれを乗り越えようとする方法はとても理にかなっている。幸いにも人的被害はないことが「辛い記憶」につながらず、むしろ「希望」につながっていることが、人々から支持を受ける理由だろう。
田老では防波堤を歩いた。私が知っている田老でなかった。バイクでここに来た時、こんな高い防波堤が必要なのか疑問だった。しかし、その防波堤は破壊されていた。更地が広がり、道と電信柱と電線、信号だけが存在していた。場所によっては、沼のような水たまりができていた。ただ、田老は少し山側を見ると家が残っている。ほんの僅かな高さの違いが明暗を分けたのだった。

帰りは以前も行った「よしずし」へ。マンボウが美味しかった。以前来た時にお話したご主人は元気そうだった。ただ、このお店も被害を受けて、再開は大変だったとのこと。臭いが凄くて、本当に再開できるか心配だったらしい。畳がだめになってしまって、お店は椅子が中心になってしまった。でも、皆さん元気に店を再開できて、なにより。ボランティアの人たちの頑張りも素晴らしかったのだろう。お酒やお寿司をたらふく食って、バスでホテルへ。