ライセンス

午前中は、耳鼻科へ。耳の検査をした所、そこそこいいらしい。ただ、耳鳴りは残っているのですが。
午後から、別のお客さん。オープンソースパッケージの調査の依頼。でも、プロプライエタリなソフトをつくろうとしているから、ライセンスの問題が引っかかってくる。それなりの投資をするのだから、プロプライエタリにしたいのはわかるのだけれど。思い切ってそれを超えることは難しそうだ。
他のパッケージを見ていて気になったのがデータベースのACID特性はオーバースペックだからいらないというもの。どの程度のことを入っているのかわからないが、ACID特性を無視すると、金額が合わなくなるようなきがするのだけど。でも、こういうのは技術を知らない人にはよく見えるのかな。

仕事始め

仕事始め。まずは、去年からのお客さんのところへ。さっそくいろいろ問い合わせがあったけど、大したことなかった。
時間があったので、PowerShellツールを作成する。パイプラインメソッドチェーンみたいで面白い。でも、パイプライン逐次処理で、通常のループより遅いって、ひどい。
まあ、そこまで大量の処理じゃないからいいけど。
基本、WindowsスクリプトはもうPowerShellでいいかな。もっと勉強する価値あるかも。情報は少なめだけど。

にごり酒

お昼から親戚の家に。お年玉を配って、すき焼きや寿司、おせち料理を食べる。年末に買った月の桂の純米大吟醸にごり酒をもっていく。かるく発泡しており、美味しい。
おじさんが高齢のために、農家を引退するらしい。ついにうちの周りの農家の数も数えるのほどになり、最も若い人も50代らしく、あと10年もすれば、コメ以外の農作物を作る家はなくなるだろうとのこと。農家以上に深刻なのは林業で完全に崩壊状態。山は荒れ放題で、松はマツクイムシで壊滅。イノシシや鹿などの獣害も増えて、農作物にも影響が出始めているらしい。このままではTPPの前に農業はほぼなくなるのではないだろうか。

京都市内で数十センチの積雪とのこと。
朝起きて、伏見稲荷大社で縁起物を購入し、宇治神社で御札をもらったあと、親戚の家をまわる。
老いて世界が狭くなり、不安や恐怖におののく中で生きることが想像できない。記憶ができなくなるということは、知覚できる世界が狭くなり、時間が止まってしまう。私も年をとって記憶できる量が減っているのかもしれない。だからすぐに時間が過ぎたように感じるのだろうか。
夜は仕事の知り合いと地元でのみ。キンキの塩焼きが美味しかった。熱燗も美味しく、飲み過ぎてしまった。

日本銀行と政治

日本銀行と政治-金融政策決定の軌跡 (中公新書)

日本銀行と政治-金融政策決定の軌跡 (中公新書)

速水総裁から今の黒田総裁までの総裁の動きと政治の関係についてをまとめた本。日銀の動きをまとめて知るのにはちょうどよい。
さて、この本で延々と述べられているのは、日銀とインフレターゲット論者(主に政治家)との抗争である。日銀は自ら積極的にデフレを克服しようとするために、量的緩和によるベースマネーの増加や国債の引き受け、ETFの購入などによる積極政策を行うのは、避けようとしていた。それは、バブルを生み出したり、市場を歪める、税金で株式を買うのはおかしいのではないかという理由である。だが、いわゆるインフレターゲット論者はデフレを止めるためには非伝統的な政策を積極的に行う必要がある。と主張し、安倍政権に至っては総裁と副総裁をインフレターゲット論者を揃えて、「異次元緩和」の名の下、大規模で実験的な政策を打ち出していく。
これらは大胆で実験的な政策であると思う。デフレスパイラルは、他国よりも日本が先行している現象ということもあるだろう。安倍首相は「保守政治家」というわりに、一連の過激な政策は「保守主義」に基づかない政策だと思える。「保守主義」とは人間の理性に重きをおき、変革を進めていくことよりも、伝統や過去の先例に重きをおいて、漸次的な変革を進めることではなかったか。そんな過激な政策を「この道しかない」といって進めていくアベノミクスに思わぬ副作用がでて、取り返しのつかないことにならなければよいが、と思う。
社会実験といえば、社会主義共産主義がそうであった。これらも言ってみれば国家がコントロールすれば経済はうまくいくという思想の一つである。それらは科学的であるとされて、客観性があるゆえに「この道しかない」とされていた。似ていると思うのは私だけだろうか。