Rubyizeによる言語境界の越え方

Win32OLEおよびActiveScriptRubyを用いたRubyizeというライブラリの紹介.VBScriptJavaScriptRubyのプログラム間でオブジェクトを引き渡して,メソッドを呼び合うことができるというもの.さすがに実行効率的な問題はあるらしく実用面では?だが,技術的な限界と個人的な興味でプログラミングをするという,ハッカーらしい発表でおもしろかった.やってみようかなと思ったが,Cygwin版ではActiveScriptRubyは使えないらしいので,残念.

Rubyプログラミング + モデリングでより楽しくなろう - その1

UMLを使って,Rubyのシステム全体像をわかりやすく記述しましょう,という話と,MDAのモデルに記述する言語にRubyはどうか?という話.ただ,デザインパターンなどはRubyのような型付けの緩い言語ではもう少し考え直す必要がある,とのことと,Rubyで実装した場合はデザインパターンのメタパターンを考えられるということもおっしゃっていた.
ただ,私はRubyの機能である動的な側面が,UMLで表現できる範囲を超えてしまっているように思う.たとえば,method_missingや特異メソッドなどは,クラス図などの静的な側面を表す図で表現することが難しい.シーケンス図やコラボレーション図など動的な側面の図は適応できると思う.ただ,図で表現することは駄目だといいたいのではなくて,だからこそ静的な側面を図でわかりやすく表現できる記法を確立できないものだろうか.重要なことはこのわかりやすくという点であり,読みにくくなるようなものであれば,もはや図として意味をなさないし,MDAもやることそのものが無駄になるだろう.

仕事で使うRuby

地味な発表だが,おもしろかった.仕事のツールとしてRubyのアプリケーションを使う場合にどうすればよいか?というよりも,いわゆるオフィススイートを使わないようにして仕事を進めるにはどうするえばよいか?という内容だと思う.そのためには,見た目がとにかく大事とのこと.wikiですら,一般の人にとってはとても敷居が高い(その通り!).この敷居の高さをなくさなければならない.
確かに,オフィススイートの汎用性の高さよりも,wikiの限定された環境の中の自由さの方が一般の人には使いやすいはずだと思う.Excelの見た目は凝ってはいるが,各個人がバラバラの構造の文書を作るより,wikiなどのシンプルな,しかし,構造はしっかりとした文書の方が,入力する人の手間と読む人の読みやすさのバランスがとれている.
影舞については知らなかったが,ぜひ使いたい.