2024/08/11 今城塚古代歴史館、国立民族学博物館
今城塚古墳
京都駅経由で高槻でおり、今城塚古墳へ。お隣の駅まで行けばよかったのだが、google mapで指示されたとおりに行ってしまった。バスは途中までしかいかず、歩き時間が多い。古墳は整備された公園になり、なんと登ることができる。宮内庁に比定されていないおかげで、古墳に近づけるだけでなく、登ることができる。古墳の上は言われなければ、普通の里山と何ら変わりない。くびれ部の祭祀場にあった埴輪を移したあとに、記念館に。ボランティアの方とかなりマニアックな話ができて楽しかった。
- 古墳が大きく崩れたのは、戦国時代のお城への転用によるものではなく、桃山時代末期の地震の影響らしい。
- 太田茶臼山古墳が継体と比定されているが、年代が合わない。やはり今城塚古墳が継体というのが有力。ただ、埴輪の製造所も同じで、近くに作るということは、太田茶臼山古墳の埋葬者と何らかのつながりがあるはず。よって、継体が全く皇統と違う簒奪者というのは考えにくいのではないか。
- 江戸時代は堀などが田んぼに転用され、盗掘も受けた影響でかなり荒れていた。高槻市がこれを買い上げ、公園化し、90年代から本格的な調査が行われた。
- 同じ高槻市にある阿武山古墳についても紹介がある。なんと藤原鎌足の埋葬かもしれないらしい。とくに、埋蔵品(帽子や枕)、棺(石棺ではなく、漆と絹でできているらしい)から、相当高貴な人らしいが、埋め戻したのこと。たまたま京大の地震観測書で見つかったとのこと。高槻が藤原氏と関係が深いことも背景にあるらしい。
国立民族学博物館
ロゼッタストーンに関する講演があったので、それに間に合うように行く。3回目かな。その後は、日本の展示を中心に見る。
- ロゼッタストーンは、王が神官に要求を突きつけられ、飲まされているような内容。王権が弱まっていることを示している。
- ギリシア人の王朝にも関わらず、ロゼッタストーンの言語では低く評価されており、もっとも重要視されたのは、古代エジプト語であるヒエログリフ。
- 実は、ロゼッタストーンの複製はたくさんあるのであまり重要ではない。
- ロゼッタストーンは実際はもっとおおきく、古代エジプト語部分がかなり失われている。
日本の展示はお祭を中心に見ていく。とくに長浜市の曳山祭りでおこなわれている子供狂言に興味を持った。あとで映像も確認し、曳山祭りの博物館もあるらしい。これはいかないと。まだまだ見ておきたい映像資料がある。
帰りは、らーめん家あかぎへ。家系ではなく、鳥ぱいたんの泡系。スープがいい。