玉川温泉

次は秋田県にある玉川温泉に行くことにした。ここはピリピリするという噂の温泉で、PHが1台の強酸性だという。
峠を越えて田沢湖のそばをすぎ、新玉川温泉へ。この間もうつらうつらしていた。この温泉は、普通の浴場の他に、露天、打たせ湯、箱湯、蒸気浴、歩行浴などなど様々な種類の温泉がある。しかし、普通の浴場に入って驚く、痛い。かなり痛い。とくに傷のある部分が染みて痛い。まるで全身オキシドールの水に入っているみたいだ。しばらく入っていると背中に発疹がたくさん出ていた。これはかなりやばい。入るのを止め、蒸気浴にはいることにした。これはいわゆるサウナで入りやすく。気管支の弱い人にいいらしい。5分*2セットくらいで出ることにした。
一緒に来ていたやまだくんが「ここの人って暗い人が多いですね」という。そりゃそうだと思う。この温泉は癌に効くとかいう本当かどうかわからない噂が立っているので、そういう人がたくさん来ているのだ。しかもおそらく医者に完全に見放された人たちばかりのはずだから楽しいはずがない。死んだ父親もそうだけど、そういう状況下では笑うことは本当に難しいみたいだ。ただ、私が最後に父が運転する車に乗ったとき、父は笑っていたような気がする。そんなに面白くない話だったのに。すごくそのときは違和感を感じたことを思い出した。
この温泉にはみんな参ったみたいで、早々に引き上げ、八幡平アスピーテラインを通って大学に到着した。この日も雨でほとんど何も見えませんでした。
家に帰るとどっと疲れる。この温泉はかなり体力を消耗するみたいだ。12時間近く寝てしまった。