幸福の王子

よくやることだけど、連続ドラマを最終回だけ見ていくということをやってしまった。
一言でいえば、「負の予定調和」。最後は主人公とヒロインが妬まれていろいろじゃまされたあげく、あまりの不幸さにどちらも死んでしまう。ただ、普通は心中してしまうところを「心臓移植」に持っていきたいために、少し複雑な伏線を作ったという感じだ。
なんでも一話でいきなりヒロインが死ぬところから始まるらしいから、すべての物語はそこへ収束していかなければならない。掟破りで目新しいが、そこにはカタルシスが欠けているように思う。
あと、徐々に記憶が失われていくから殺したっていうところがあるが、これってちょっと問題があるような気がする。実際にそういう病気で苦しんでいる人もいるんだろうし。ラストが妙に説教くさいのにこんなんでええのかとか思ってしまう。