成分献血

携帯の手続きの時間があったので献血に行く。喘息の症状が悪化していたので、ここしばらく一度も行っていなかったのだが、だいぶよくなったのでいくことに。
前回は平成7年というから8年前。まだ入社して間もない頃に梅田でした記憶がある。
本当は、医者にかかっているので献血はできないのだが、黙ってやってみた。
成分献血は、血漿および血小板を血から抽出して使用するもので、白血病血友病のような血液に異変の起きている人のために使用される。1時間くらいかかり、その間にテレビをみることができる。なんだか入院したみたいだ。
暇だったので、看護師さんと話をした。ここの献血ルームにいる看護師さんはみんなハンディーターミナルを持って、スタイラスで画面をつつきながら何かの作業をしている。
「それってなにができるのですか?」
ときくと、看護師さんは
「これは間違えることのないようにするためのものですよ」
と教えてくれた。
そこで、「仕事は楽になりましたか?」
と聞くと、
「いいえ、辛くなりましたね。昔は紙でよかったですから」
と少ししかめっ面をして答えてくれた。
どこかで聞いた話だ、と思った。
最後にはこんなことまで。
「もうすこし現場の声を聞いてくれていたら」
と。私には辛い話です。