生活リズム測定器

仮配属の研究室にはマグネットの行き先表示がある。まぁここまではたいていの研究室で行われている(前の研究室ではなかったけど)が、ここではさらにカメラでこのマグネットを写し、マグネットの位置を検出して、その内容をweb上に公開している。なかなかおもしろい試みだと思う。まさにお金がかかっていないし、人間とのインタフェースがなにも変わっていないので、煩わしさがない。
コンピュータへの入力を意識させずに情報が収集できるというのはすばらしいようで、怖い点でもある。しかし、コンピュータのデータ収集のために人が労力をかけている現実において、これはもっと生かせる場面があると思えた。
例えば、これを使えば、現場の人のインプット作業がかなり楽になる。マグネットの移動だけで、どの作業を今やっていて、何時間経過したのかということがわかる。
ただし、精度が悪いようなので、仕事の最後に作業内容の確認が必要だけれど。
で、コンピュータに入力されたデータを使って、先生の行動パターンとどれくらい一致しているかという相関を求めたり、公務員の行動パターンとどれくらい一致しているかを求めたりしていた。
コンピュータに時系列的にためられたデータはこういう生かし方ができる。すばらしい。しかも数千円の装置しかつかっていないのに。
仕組み自体は本当に大したことないのだけれど、大したことあるアイデアの仕組みはたいてい大したことがないものだ。