Generation Y

某blogで、「新・新人類」というのが紹介されていた。1980以降に生まれた現在25歳以下の世代をいうらしい。アメリカではgeneration Yといわれている。
私はもちろん新人類世代(generation X)なのだが、大学ではむしろこの新新人類の人たちと接する機会の方が多い。
はじめは少し身構えていたのだが、思ったほど私たちの世代との違いを感じなかった。もちろん、この大学に来ている人たちが少し変わっているということはあるかもしれないが。
「新・新人類」の特徴は以下の通りらしい

1.特定の分野において、極度に無知である
2.社会生活においてとんでもなく非常識である
3.1つのことが長続きしない
4.すぐに自分を癒したがる
5.「あいまい言葉」を連発する

1については、別に今に限った話でもない。「電話で身内のことを敬語でしゃべる」というのも、私たちが新人だった頃に見られたことだ。だいたい、裏を返せば私たちの世代が無知でないといわんばかりの言説には厚顔無恥もはなはだしい。同じことを私たちの上の世代からいわれているに違いないのに。年を取って、今は少しものを知っているだけのことだ。
2も同じ。
3は、私たちの世代でもいわれていたこと。いまさらなんだ。年を取ったから仕事を辞められなくなっているだけで、少しひがんでいるだけではないのか。愚痴をいいまくって長続きするより、すぱっと辞めるほうがむしろいさぎいい。
4なんか、いいと思うけどね。癒されたがられるよりまし。壊れる前に自分でちゃんといやしておいてくれると助かる。「ちょっと忙しいだけで、自分のご褒美に有給休暇を使う」って何が揶揄されなあかんのかさっぱりわからん。むしろちゃんと自己管理できてるし。
5も、彼らに限ったことか?本当に。自分に手を当ててよく考えてみたら。といいたい。
30代になって、人を使う立場になったとたん、こういうことを言い始めるのだろう。いやー、年を取ることは醜いですな。何様のつもりか知らんが、若者よりものを知っているからといって、自分の若い頃のことはすっかり忘れてしまったらしい。
とにかくこのての言説は僻みと驕りが感じられて、嫌いだ。世代の全体違いなんてほとんどないか、あるいはかなり些末的なことだ*1。あるのは、やっぱり個人の差。この個人の差は世代の差に比べてものすごく大きい。

*1:はやりの歌を知っているか知らないかとか