王の帰還 スペシャルエクステンデッドエディション

amazonからとどいたこれをひたすら見続ける。やはり、シーンがかなり追加されているからか、ずいぶん話の展開に無理があった映画版よりも、わかりやすくなっている。
たとえば、なぜサウロンが目を移動させなければならなかったのか、など。
特典ディスクも2枚組で本編以上の長さ。感じたのが、この映画のプロジェクトがかなりのデスマーチプロジェクトだったということ。監督は映画を編集している段階で、どんどん新しいアイデアを思いつき、修正を加えていくのだという。つまり、実際にシステムを動かしながら、どんどん仕様変更が加わっていくプロジェクトのようなものだ。
プレミア上映会の寸前まで映画は完成できなかった。プロジェクトメンバー、とくにCG班はほとんど3年間ほど休みなし、家に帰れないという悲惨なプロジェクトで、ほぼ絶望的な仕事量であったことが、語られている。映像にもあったが、寝袋を持ち込んでいる女性も居たりして、コンピュータの仕事現場ではありがちな光景をみることができた。離婚などプライベートな生活をかなり犠牲にしなければならなかったらしい。まさにデスマーチだ。
しかし、実際に見てどんどんアイデアをふくらませて修正をかけていくといいものができるというのも、これまた真なのだろう。
そうすると、ますます映画の制作ってコンピューターシステムの構築に似ていると思える。