攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG

一通り見る.ただ,このアニメは1回見た限りでは結局よくわからない.また,謎をちゃんとそれなりの形で解決してくれるので,伏線がどこにあったのかを2回目に見る楽しさがある.
ストーリーは難民や安全保障というやや取り扱うのに要注意な問題を背景に,復讐という負の連鎖が描かれる.これは,人間がいままで何度も繰り返してきた現実的な問題である.そしてそれはいくら電脳化した未来においても解決はされないということなのだろう.
よく考えれば前作も「医療行政問題」だったわけだから,決して未来に発生しそうな問題を扱うというよりは,現在の問題が形を変えて発生するということを述べているのにすぎない.だから,電脳化ということを除けば,現代的な超法規的機関が活躍する物語としてみることができるから,私もストーリーが追いやすいのかもしれない.
逆に「イノセンス」はロポットの問題に正面からぶつかっているので,ストーリーを追うのが辛いように感じた.