初盆

祖父の初盆.父が亡くなってしまったので,こういう行事にはできるかぎりでるようにしている.少し遠い親戚の人たちの顔を覚えなくてはならないといつも思うのだが,なかなか覚えられない.この日も顔はよく知っているのだが,誰か今ひとつはっきりしない人と話をする.
自分の仕事の話は他人に説明するのは難しいので,たいていは聞き役に回る.亡くなった父を含めて親戚には公務員の人が多いので,遅くまで仕事するこの業界は信じられないようだ.無理もないと思うし,それは正しい感覚だと思う.私もこの業界の体質には問題を感じる.
ただ,逆に言えばそのように問題を多く抱えるということは,うまくやる余地が残されているということでもある.奴隷のように,ただいわれたことをやればよい,というような労働ではないからプロジェクトが混乱するのである.
もしそのような定型的な労働であれば,標準化し,楽にすることは可能だが,それは海外の安い労働力に取って代わられる可能性を常にはらんでいる.ソフトウエアの開発はそのような標準化ができるようで難しい.中国などに発注をできるようで,発注をするための準備のコストが莫大になってしまう.
というわけで,けっしてこの業界にたいして悲観的ではないのだが,どうだろうか?