insuffcient and incomplete

修士論文審査会の発表を行う.みんな緊張していたようだが,もはやこの段階まで来ていて,酷い結果になるとも思えなかったので,割と普通でいた.
発表自体はややこしい話をばっさり捨てて,わかりやすいところだけを選んで発表した.ただ,審査員からの質問で,提案する手法についてのより理論上の確かさが欲しいといわれてしまった.これを行うためには実験データを収集して問い合わせの内容について細かく分析しなければならない.しかし,数回の実験ではそこまで言い切ることができず,こういう場合はこうなる!と言い切れなかった.
本来であれば,発行される問い合わせの内容からある程度の予測,あるいは条件を絞り込めば,見積もり時間なども計算できるのだが,とてもそこまで手が回る状況ではなかった.ここでアネハをやる*1ほど,リスキーなこともできないし,そんな度胸も私にはない.
また,ロック(排他制御)の問題は盲点だった.確かにこの点からも手法の比較はできるし,ナイーブな手法の場合はロックの範囲が広がってしまうため,同時に変更を行うことが難しい.
まぁ,再審査とかになることはないと思うけれども,学会発表に向けて色々課題ができてしまったことは確か.まわりはすっかり緊張も取れて,明るさをとりもどしたみたいだけれど,私はまだまだこれから.

*1:実験データを偽装すること.