バリバリの負荷テストコンサルタントによるパネルディスカッション

少し休憩した後、このディスカッションに参加した。負荷テストというのはあまり関わることがないが、今回はあえて参加してみた。おもしろかったのは、すべてのベンダーがアメリカ製のソフトを販売しているという事実である。そして、アメリカとの違いをこう話している。

  • アメリカは日本と比べて要求されている機能が単純である。なぜならアメリカのCIOは任期が1年であることが多く、その間に結果が求められるためどうしてもパッケージを導入してすぐに効果が得られることを優先するからだそうだ。
  • 全般的にアメリカの方がテストツールに対する意識が高い。日本では予算が絞られることが多い。

つぎに全体的な傾向として

  • ツールの機能を上げることよりもテストの方法論を啓蒙していくことが重要になっている
  • テスト容易性を考慮した設計が重要
  • J2EEに特化した検証ツールが必要になる

などがあげられていた。テストというのは新人がやる退屈な仕事と見られがちだが、本当はその逆で、テストが最後の防衛線であり、テスト組織がきっちりしていればなんとかなるともいえる。
しかし、いいテスターとはネットワークやデータベースだけでなく言語に対する深い知識など、プログラマよりもむしろ広い知識を必要とする。なぜならばどこにボトルネックがありなにが原因なのかを特定できなければいけないし、故障の起こりそうなテストケースをしっかり構築できるだけの知識が必要とされるからである。
エンピレックスの山岡さんという方が本を書かれるという。要チェックだ。