キリスト教国?のクリスマス*1

アメリカやドイツ、イタリアなど、国民の多数がキリスト教の国のYahoo!ロゴを見ると、クリスマスにもかかわらず、それを暗示させるようなものは全く見あたらない。逆に韓国、中国、そして日本などとくにキリスト教徒が比較的少ないと思われる地域のYahoo!ロゴにはしっかりとクリスマス的なものに変わっている。
これは以下のような記事を読むとその理由がわかる。

“苦し”この夜…Xマスの祝い方巡り、米で議論過熱(読売新聞)

 【ニューヨーク=勝田誠】クリスマスを堂々と祝うべきか、それとも、非キリスト教徒への配慮から、慎むべきか――。キリスト教徒が国民の8割強を占める米国で、「12月のジレンマ」と呼ばれる議論が、例年以上に過熱している。

 ▼サンタクロースや「ジングルベル・ロック」はOKだが、イエス・キリスト、「きよしこの夜」はダメ。

 ▼オフィスで開くのは「クリスマスパーティー」ではなく「年末パーティー」。「クリスマス休暇」ではなく「冬休み」。

この議論に、例のキリスト教保守派が絡んで大変な論争になっているようだ。逆に比較的宗教に寛容な東アジアの仏教国では、クリスマスをおおっぴらにやっても何ら問題はない。面白い話だ。
で、日本もこんなアホなことを言うやつが出てこないか心配だ。「クリスマスは他教徒の気分を害するから、公共の場ではクリスマスツリーとか、クリスマスセールをやるべきではない」とか。むしろ、こうやって脳天気に他の宗教に対して寛容であるという東アジアの姿勢の方が私は健全な姿だと思う。
だから、これからもクリスマスは続けていただきたいし、バレンタインデーもどんどんやって、日本経済、東アジア経済にいい影響を与えてほしい。
ちなみに、うちの研究室もさっそくケーキを買いに行って、みんなで食べる予定。まあ、こんな機会でもないとなかなかケーキも食べられないしね。