佐世保という街

しばらくして佐世保が実家のM2の人と合流して、佐世保市内を見学。佐世保は長崎ほどではないらしいが、坂の多い町だ。細くて厳しい坂に家が建っている。坂の下の家の2階が坂の上の家の1階になるというのが普通らしい。どの家も見晴らしが良さそうだ。
かなりの坂を登ると、山の頂上にでる。そこには高射砲の後がある。佐世保市内も空襲でかなり焼かれたらしい。ただ、アメリカ軍は後の占領政策を考え、軍港施設は破壊しなかったとのこと。焼かれたのは市街地だけだったようだ。そもそもアメリカの空襲の目的が、国民の戦意喪失を狙った大量破壊であったから、目的にあっているといえば、たしかにそうなんだが、なにか釈然としないものを感じた。
高射砲跡は高射砲とその弾薬を格納する保管庫の土台が、そのまま破壊されずにほぼ完全な形で残っていた。アメリカ軍は高射砲を破壊する必要がなかったのだろう。
展望台からは佐世保市内がきれいに見える。正面にはアメリカ軍の大きな軍港。その左手奥には佐世保駅自衛隊の軍港。右奥には佐世保重工業の大きなクレーンがいくつも見える。目の前に港が見えるので、かなりおすすめの夜景だ。