観光産業

輪島は思ったよりとても小さな町だった.観光客は徐々に減少しているという.確かに少し町に活気が無いような気がした.
だが,この町には観光資源は少なくない.観光客だって他の苦しんでいる自治体に比べれば多い方だ.あとはいかにリピータを増やすかということだ.
朝市をみて,工房長屋で工程を見学し,輪島塗の体験をして,あとは・・・.それだけなら1日で終わってしまう.そしてもう来ないかもしれない.これは,おそらくそれは日本の各地の観光地が悩んでいる問題かもしれない.
私は,そのきっかけとなるのが,ハードではなくソフト,つまり箱物と呼ばれる施設をつくることではなく,観光地に住む人と観光客とのコミュニケーションが必要なのではないかと感じる.
輪島では輪島塗の職人さんが住んでおられる連絡先を書いた地図などを配布されている.これはとてもいい試みだと感心したが,正直言って,職人さんのじゃまになりそうなので,実際にこちらからアプローチするには心理的障壁が大きい.その心理的障壁をなくす何かが必要だと感じた.