精確

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「精確」という単語があることを知らなかった。三国によると「くわしくて、たしかなようす」とのこと。調査については、よく使われる言葉のようだ。ちなみに「正確」は「正しくて、たしかなようす」とのこと。まあ、そこまで変わらない。

気象庁の発表によれば日本国内の年平均気温は100年に1・2度の割合で上昇している。しかし、この値には気象観測所の環境変化によって生じる誤差が含まれているはずだ。
気象観測所の無人化にともない、敷地の一部は不要として売却され狭くなった。また、周辺に樹木が成長する環境変化もある。温度計が置かれている場所が狭くなるほど風通しは悪くなり、平均気温は高く観測される。

なるほど。実家のアメダスの観測所はこれで問題になっていた。
ただ、夏は確かに気温が高くなりそうだけど、冬はどうなんだろうか?

この誤差を小さくする一案として、私は風速を測っている測風塔に温度計を設置して観測する方法を提案したい。
測風塔は低いものでも10メートル以上、高いものでは数十メートルの高さがある。

測風塔というのを初めて知ったが、いろいろな形の塔があるようだ。
しかし、高さがまちまちというのはどうなんだろう。まあ、周りの建物次第ということか。

よく考えると、環境変化による気温の変化自体が誤りかといえば、実はそうではない。
気温としては正しいし、日ごとの比較としては使うことができる。
ただ、地球温暖化を測定するための、年単位の比較となると、問題となる。
つまり、「正しい」観測だけではだめなのだろう。

ちなみに、明鏡国語辞典では「精確」の「書き方」という欄には

新聞では「精確」「正確」を区別しないで、統一的に「精確」と書く

とある。朝日新聞は違うのか、著者の原文を尊重しているのか。