輪島観光

朝から,輪島観光.昨日お願いしていた商工会議所の方に案内して頂く.まずは朝市.この日は人が少なかったらしく,頻繁におばさんに声をかけられる.途中でものすごく高級なあわびを試食させて頂いた.うまぁい.
朝市に面している白駒をつくられている酒蔵へ.この蔵は絶好の位置に建っている蔵のため,比較的直販による売上が見込める.だから,奇をてらわず,堅実な酒を作られている印象を受けた.つまり,品質が一定になりにくい手作業を極力減らし,自動圧搾機,蒸気による酒米蒸し器,自動放冷装置など能登中では最も機械化を進ませている.よって酒質は比較的素直で飲みやすい.ここで個性のありすぎる酒は逆によくない.そういう意味では最適な戦略だと思った.
次に,「いしる」の仕込み場に案内して頂く.仕込み場は輪島市街の川を隔てた向こうにある海士町にある.海士町にはコンビニなどの近代的な建物がなく,まるで昭和40年代の町並みのよう.ものすごく古そうな自転車が現役で使われている.
「いしる」とは魚醬のこと.醤油なのだが,大豆の代わりに魚を使う.原理的には同じタンパク質なので,同じようなモノができるはずだが,やはりにおいがすごい.樽は醤油の仕込みで使われていた木樽が使われており,自然酵母を使って発酵を行う.日本酒のように麹を作ったりすることはない.魚と塩を樽に漬けておしまい.簡単なものだ.