本
前後の演算子の間に優先順位を付け、保留された演算子を保持するスタックと、オペランドを保持するスタックを設けると、算術式は構文解析ができる。 左と右の位置ごとにどちらの演算子を優先するか優先順位の表をつける。これを演算子順位行列という。 逆ポ…
コンパイラの処理過程において、構文解析(意味解析)終了後、コード生成をする前に、レジスタの割付を行う必要がある。 字句解析は一般的には非決定性有限オートマトンに変換できるが、決定性オートマトンに変換することは難しいので、いったん非決定性オー…
海軍の良識派とよばれた人の中でも最も急進的といわれる人の伝記。最後までアメリカとの戦争に反対した希少な軍人である。戦後は隠棲し、英語塾などを開いたものの、清貧を貫いた。 この人のことは阿川弘之の伝記でも読んでいたのだが、他の軍人の生涯とはあ…
ガダルカナルの戦いについての経過については別の本でも読んでいたので知っていた。しかし、この本はその経過を述べるだけでなく、米軍の従軍記者による写真をたくさん使用し、より視覚に訴えている。 他にも、下士官の人たちの日記や手記があり、戦いの過酷…
お気に入りの図がたくさん入った「ふくろうの本」シリーズのひとつ。特攻の創設された経緯、具体的な戦果、特攻兵器の数々の紹介から、特攻隊の名前の由来までとてもたくさんの参考文献をうまく使いながらコンパクトにまとめた本。 特攻隊の人たちの屈託のな…
やや口語体であることが読みにくいが、一気に読めてしまう。内容的には(私は)メチャクチャ新しい内容というのは少ない。しかし、最近はやりの「石原完爾」や「広田弘毅」の持ち上げや、「海軍善玉論」などに批判を加えていくのが、いい。 で、日本がいかに…
東京裁判がいわゆる茶番に近いものだったことは右翼の論客も左翼の論客も同意することであろう。ただ右翼からすれば、そもそもの戦争の発端の責任がアメリカにあるといいたいだろうし、左翼からすれば天皇が免責された過程が明らかに米軍のやりたい放題だっ…
満州国の建国を日清戦争から終戦まで書いた本。とくに日清、日露戦争、満州事変の話が参考になった。 なかなか日清戦争の経緯というのは知る機会がないが、この戦記を読むとなぜ日本が「精神論」を重視し出すのかよくわかる。あまりに、清国は弱腰で脆弱だっ…
旧約の続編。イエスの物語を中心に、使徒の話はすこしだけ、黙示録はほとんど触れられていない。やや残念。 イエスの物語を読んで感じたのは、病人や悪霊に憑かれた人を治すという奇跡が何度も何度も書かれていることだ。このような人たちはイエスが現れるま…
旧約聖書の世界を中世から近代に書かれた絵画を示しながら紹介した本。あきることなくつづけて読めた。問題はあまり網羅的でないこと。旧約のほんのさわりだけを扱ったに過ぎない。しかし、旧約を読んだことがない私にはとても興味深い内容だった。 モーセの…
忠臣蔵とならんで、雪の日に起きたクーデターとして後の世にも語り継がれることになった事件について書かれた本。事件の経過と結末が書かれ、処刑された青年将校の顔写真と生い立ちが書かれている。 とくに彼らの裁判がどのようなものであったのかが、書かれ…
チョムスキーはMITの教授。本来は言語学が専門で、私が使っている教科書にもチョムスキーの名はみられる。 一方でラディカルなリベラル思想の持ち主で、舌鋒が鋭く、アメリカのマスコミは取り扱いに苦労しているようだ。 彼の主張は一貫している。アメリカこ…
アンテナにいれている町山さんの本。一般的に難解といわれている映画について、その周辺の情報からどういう意図でそういうシーンができたのかということを解説する。 まず、2001年宇宙の旅について。これは当初はすごくわかりやすい映画だった。しかしキ…
現実逃避で読んでいた一冊。終戦時の宰相であった鈴木貫太郎と昭和天皇に関する伝記。このような伝記はどうしても今の私たちのフィルターを通してしまうため、天皇が平和主義者であったとか、軍部はこれだけ酷かったとか、そういう「教育的配慮」が成される…
ブランドの女王だのショッピングの女王などと呼ばれている作家さんの本。実はこの人は買い物依存症ともいえる状態で、借金をしてでもブランドを買い、それを整理もせずほったらかしにしているという、まぁなんともすばらしい人である。 個人的には衝動買いラ…
情報処理学会から毎月送られてくる本。表紙も変わってかっこよくなった。 今回はMDAが特集になるという非常におもしろそうな内容だったが、あまりに一般論的すぎてがっかり。もっと実践的なのがよかったのだけれど、雑誌の性格上仕方ないのかなぁ。最後に東…
高校の生物の教科書を使いながら、内容が不正確なものを指摘し、さらに最新の興味深いトピックを加えた本。高校時代にこの本に出会っていたらどうなっていただろうと、思うが、さすがにこの年になってこの本を読むと、あまりに生物の内容を忘れてしまってい…
David ThomasとAndrew HuntというプラグマテックプログラマーによるRubyの解説書。まだ途中だが、この本を読んでいると無性にプログラミングがしたくなる。 Rubyがすきなのはやはりブロック構造だろうか。このおもしろさを人に伝えるのは難しいけれど、他の…
日経なんとかが書いていたみずほ銀行のシステム障害に関するレポート。後半はありきたりの内容だが、前半のみずほの動きと、成功した銀行の事例集がおもしろい。 トップが情報システムについて理解がなかった、現場任せだったとあるが、おそらくほとんどの会…
年末年始に読み返していた本。通常、学校の日本史においては推古天皇以前の天皇について教えられることはほとんどない。これは「古事記」および「日本書紀」における推古天皇以前の天皇の物語が史実なのか伝説なのか区別ができないからである。*1 継体天皇と…
小学校の入学を直前にして夭逝したダウン症の息子さんの思い出を、お母さんがつづったもの。以前に書いた明治生命のCMのモデルになった家族の物語である。 すごく泣くかと思ったが、そうでもなかった。むしろ、なにか力強いものを得たような気がする。文章…
こちらは、ヤンキー母校に帰るでモデルとなった先生の自伝。非常におもしろく一気に読み切ってしまった。 読みながら、なにか懐かしいものを感じた。私は彼のように*1、不良でもなかった。けんかに明け暮れたわけでもなく、家族に暴力をふるうわけでもなかっ…
ヤンキー母校に帰るで舞台になった「北星学園余市高校」を取材したディレクターが書いた手記。非常におもしろい。はっきり言ってしまえばドラマよりもおもしろい。 まぁ、確かにいい面ばかりが強調されすぎているような気もするので、少し割り引いて考えなけ…
この人の本は半分以上持っているかも。養老先生と共通した点が多く、同じ事を言っているような箇所も多く感じられた。この本がいろいろな雑誌に書かれたコラムをまとめたものなので、全体で一つのことをいっているわけではなく、バラバラである。よって、深…
非常に売れている本。アマゾンのレビュアーが酷評しているのが面白い。まさにわかるひとにしかわからない本なのだろう。私はとても面白く読めた。というか私が普段感じていることとさほど変わらないように思う。それは違うでしょうと思う点もいくつかあった…
Brian W.Kernighan, Rob Pike 著 福崎俊博訳 初めて通読した。たしかにプログラマにはmust readだ。よく読み込んでいくとeXtream Programmingの考え方に通じる内容が多い。おそらくKent Beckもこの本を読んでプラクティスをつくっていったんだろう。とくにデ…
持病のぜんそくの本も買ってみた。喘息の理論というのは意外と変わりやすいみたい。新しいこともいろいろ書いていた。かかりつけの先生が「まだまだ私たちにはわからないことがおおいですから」というのも納得。
年金の本を買うことに。制度がもひとつわからなかったので、買ってみた。やはり年金ほど有利なものはないと思ったが、逆に言えばそのせいで破綻しつつあるのかなとも思う。
を、後輩の子に買わせました。どうも彼はprimitive型とreference型の違いが分からず、適当にやって動かしていたみたいだ。でもそういう学生は意外と多いらしい。私のように少しでもプログラムに分からないコードがあると、気になって前に進めないタイプは少…
マーチンファウラー著 堀内 一監訳 児玉公信、友野晶夫訳 この本は以前から買っていたのだけど、ついに読むときが来た。始めの方は階層表現についてだけど、ここまではいらないかな。次の単位換算も、オーバースペックだと思う。製品の仕様を登録するときは…